大空間の空調温度ムラ解消に、エコシルフィ(縦型の循環ファン)の大型版として使えますが、この商品の大きな特徴は空調には適さないところでの暑熱対策に有効なことです。例えば、倉庫など閉め切ることができない建物では、空調設備が設けにくいケースが多々あります。屋根下付近の温度は猛烈に高く、作業者のいるところでも50度ぐらいになることはまれではありません。スポットクーラーなどは、作業者が一定の場所にいる場合はよいのですが、動き回る場合には適しません。
よく天井や、壁に大風量の換気扇が設けられています。これはこれで有効ですがどうしても静圧が小さいので、大きな音がする割には、すぐ周辺の空気しか
排気していないのが実態です。したがって、ファンの設置場所から離れるほど効果は薄れます。
この誘引ファンは、いってみれば昔の掃除に似ています。ホーキを使って、縁側までそっとほこりを寄せていき(誘引ファンの役割)、縁側で一気に外へ吐き出す(排気ファンの役割)というイメージです。最低限の
電気代で、自然を活かして温度を下げるこうしたファンが、もっと量産され、普及することが望まれます。
対流することで、熱は伝わります。熱の伝わり方に、輻射、伝導、対流の3つがありますがこの誘引ファンは対流に近い効果を持ち、風速は遅くとも、きっちりと熱を運びます。
エコシルフィは上下の温度ムラに特に有効ですが、この誘引ファンは上下の温度ムラを、水平方向に解消してやるものです。屋根への断熱対策として、断熱材、中水利用、ひいては光触媒の利用など様々な方策が提案されていますが、このファンも、それらと同じ土俵で比較する値打ちがあると思います。
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Sunday, April 12, 2009
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